2007年02月25日

薔薇は紳士を惑わせる

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タイトル:薔薇は紳士を惑わせる
著者:烏科ひゆ
イラスト:樋口ゆうり
発行:心交社
レーベル:ショコラノベルズ・H
発売日:2005/2/10
価格:893円(税込)

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〜STORY〜
時は大正―泉小路子爵家の嫡子・朔也は、傾いた家を救うため、かつての同級生で成上りと悪評高い鮫島泰成に援助を乞うことになる。だが朔也は昔から、圧倒的な男の魅力を放つ不遜な泰成が苦手だったし、泰成も朔也を嫌っているようだった。朔也は泰成を訪ねるが、頑なな態度を取って彼を怒らせてしまい、力ずくで抱かれ辱められる。怒りと失意のうちに屋敷に戻った朔也を待っていたのは、先回りしていた泰成の「借金は立て替えておいた」という言葉。だがその条件は、泰成の傍で“女”として働くことだった―。

〜ひとりごと〜
 子爵家・嫡男×男爵家・三男
 同級生 女装 ヘタレ攻

 子爵家嫡男で帝大3年の泉小路朔也(いずみこうじ さくや)は、家が借金でこのままでは破産しかねないことから、父に頼まれ、かつての同級生がいる鮫島男爵家に借金を申し込みにいく。
 しかし、その同級生・泰成は、いつも敵意のこもった視線を向けてくる人物で気の重い朔也だったが、あくまで借金を申し込むのは男爵だと自分を言い聞かせて男爵家に向かった。
 けれど、朔也を迎えたのは泰成で、男爵が多忙なため彼自身が用件を聞くという。
 口ごもる朔也だが、しかし泰成に既に用件を見抜かれており、「素直に援助を求めたらどうだ」と言われ、反発心から「…君に頭を下げに来たのではない、男爵に頼みにきたんだっ!」と断ってしまった。
 そんな朔也の態度に「君に出来る仕事など、その可愛らしい容姿を生かし、湯島で客を取るくらいさ」と押し倒され、強引に体を奪われてしまう。
 情事後、気を失ってしまい朔也が重い体を引きずるように自宅に戻った時には、泰成が泉小路家に融資した後だった。
 泰成が、融資したことに驚く朔也に「君にしてもらう仕事が出来た。援助の金はその賃金の前払いだとでも思ってくれ」という。
 しかし、その仕事は、泰成の仕事が主に外国人相手なため、彼らの気を惹くため女装しパーティに出席すること、そして彼の夜の相手だった!!


 女装物です。
 態度は傲慢なんですが、選んだ手段が手段だったので、ヘタレ攻にさせていただきました。(笑)

 朔也は、学習院時代に泰成から敵意のこもった視線を向けられ続けていたので、彼のことが苦手でしょうがないんですよ。
 泰成の家は、元は平民なのですが、父の功績から男爵の爵位を与えられたんです。
 ですが、仕事で成功した者に対する妬みなどから、爵位を金で買ったと蔑まれているんです。
 けれど、学業だけでなく全てにおいて優秀な面や万人をも支配する、恐ろしく美しい容姿などから、すぐに輪の中心人物となるんです。
 そんな泰成に憧れにも近い思いを抱いていたにも関わらず、敵意の視線を向けられてしまった朔也は、彼に近づくことさえ出来ないんですよ。
 並みの神経じゃない限り、敵意を向けられたら、いくら憧れている人物でも近づけないですよね。
 ましてや、その原因さえわからないのですから。
 でも、この眼差しの意味は、聞いてみると『オイオイ、それはないだろう』を言うもので、何だかかわいかったですけどね。(笑)
 そんな朔也が、家の為とは言え、そんな人物がいる家に借金の申し込み行くのは屈辱ですね〜。
 実際、朔也自身華族の誇りを捨てられないと一度は断ってますし。
 しかし、破産して爵位剥奪だけならともかく、朔也には体の弱い妹がいるんですよ。
 だから覚悟を決めていくんです。頼むのは、泰成ではなく、男爵なんだからと。
 けれど、辱められた上、借金で縛られ女装させられた挙句、夜の相手までさせられるんです。
 こうやって改めて朔也がされたことを並べてみると、ヒドイですね。(溜息)
 でも、でもです!!時折見せる彼の無骨な優しさに次第に惹かれていき、『女装していれば、ずっとこんな風に優しく接してくれるのだろうか?例えそれが人目を気にしての、演技であったとしても……』と思うようになるんですよ〜。

 もう少し、朔也の苦悩を引っ張ってくれたら、より共感できたかな〜とも思いますが、経営手腕以外は不器用な泰成と初心ゆえに朔也の鈍感さは読んでいて、むふむふしてしまいました。


 先回りしてまで、融資をした泰成の目的は?
 次第に魅かれていく朔也の思いは?




〜ツボな脇キャラ〜
 吉見

 女形(女優さんが出てくるまでは映画などで女形が活躍していたそうです)なんですが、朔也に化粧やドレス捌き、着物の着付けなど女装するのに必要なことを手ほどきする人物なんですが、出演があれだけなのが惜しかった。(笑)
 なかなか鋭い人で、ちょっとした言葉や態度なんかで、相手の心を見抜いています。
 その鋭さで、泰成をやり込めてる所がね、ふふふ・・・楽しかった!!(爆)
 なので、最後に彼に出てきてもらってひとこと言って欲しかったな〜なんて思っちゃいました。(苦笑)



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2007年01月25日

支配者は夜毎奪う

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タイトル:支配者は夜毎奪う
著者:烏科ひゆ
イラスト:かんべあきら
発行:心交社
レーベル:ショコラノベルズ・H
発売日:2006/7/10
価格:893円(税込)

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〜STORY〜
叔父の借金に猶予を請うため正体不明の高利貸しを訪ねた椎野貴之は、そこでかつての学友・子爵家当主の池澤周秋に再会する。家柄、完璧な容姿、穏やかな人柄で尊敬を集めていた池澤は、冷酷な高利貸しに変わり果てていた。きっかけは学生時代、頑なな性格の椎野が池澤の好意を疎んじ、わざと彼を傷つけたこと――。池澤は椎野を借金の形として美しい地下室に閉じ込め、おもちゃのように抱く。大金を返せない椎野は、自分を憎んでいる男に抱かれることを潔く受け入れるが、やがて学生時代に感じていた池澤への想いが甦り――。

〜ひとりごと〜
 平民×子爵
 身分の差 監禁

 父を早くに亡くし、一握りの優秀な学生だけが通える官立高等学校の学費のため、身を粉にして働いてくれた母や妹たちを自分の手で幸せにしたいという一念で、ひたすら高みを目指して努力を重ねてきた椎野貴之(しいの たかゆき)。
 しかし、妹たちが良家に嫁ぐことが決まり、目標を見失った貴之は、何かと自分を構ってくる同級生で子爵の子息・池澤周秋(いけざわ ちかあき)にやり場のない思いをぶつけ、最低の方法で傷つけた。
 華族の子弟でありながら、平民が通う官立高等学校に通い、いつも微笑みをたたえた朗らかな池澤。
 ただでさえ特権階級の華族を快く思っていなかった貴之には、池澤の自分に構ってくる態度が自分の貧しい身の上を憐れんでいるように思えてしょうがなかった。
 その後、池澤が留学してしまった為会うこともなかったが、帝大卒業後、逓信官吏(ていしんかんり)となった貴之は、未だ目標を失ったまま、出世も出来ない今の自分に不満を持っていた。
 ある日、身を持ち崩してしまった叔父が、もう何度目になるか分からない金の無心に来た。
 しかし、その様子はいつもと違い、悪徳高利貸しに大金を借りたと言うのだ。
 そして、今度ばかりは、貴之でも手に負えない額だから、裕福な家に嫁いだ貴之の妹たちに金を都合してもらってくれと頼んできた。
 払えないと、大陸に労働夫として売られてしまうと懇願する叔父だったが、そんなことをすれば、妹たちに肩身の狭い思いをさせてしまうと貴之は、交渉のため高利貸しの元に向かう。
 しかし、高利の貸元は、高等学校時代、貴之が傷つけた池澤だった。
 華族で、今は高級官吏になっている池澤が何故?と驚く貴之に「いつかお前をここに閉じ込めてやろうと思っていた」と窓ひとつない地下室に監禁し・・・。


 お知り合いの方にオススメいただきました。

 烏科先生、初挑戦です。

 脅して監禁したり、強引に体を奪ったりと、やってることは相当酷いことをしているのですが、高等学校のあの時のまま心が止まってしまったかのようなかわいさもあった二人でした。

 貴之は、自分を支えてくれた母や妹たちのため、成り上がることしか考えてなかったんです。
 なのに、妹たちの結婚が決まり、心の拠り所を失ってしまうんです。
 その上、プライドも高いもんだから、池澤の自分への優しさが憐れみで、特権階級の傲慢さを見せつけられているように思ってしまうんです。
 だから、鬱憤を晴らすべく、池澤の優しさの仮面を剥ぎ取ってやろうとするんですよ。
 そんなことをして、池澤ばかりか、結局自分をも傷つけてしまったんですけどね。
 貴之にしてみれば、目標を失ったことは、初めての挫折だったかもしれないです。
 だから、いつも朗らかにいられる池澤に憎しみにも似た思いが溢れてしまったのかもしれません。

 池澤は、平民ばかりの官立高等学校の中で、ただひとりの華族と異端な存在ながらもいつも微笑を絶やさず朗らかな口調で、人気者だったんです。
 それなのに、全くの別人のような豹変ぶりなんです。
 悪徳高利貸しをしていることが知れれば、間違いなく爵位剥奪ですからね。
 その上、人身売買もしてますしね。
 その豹変ぶりは察せられることだと思います。
 それでも、そんなことをしているのは、貴之に対する復讐のため。
 凄い拘りようです。(苦笑)
 けれど、そこまで拘るのは、やっぱり・・・ですよね〜。(笑)

 結局は、2人ともあの時のまま時間が止まってるんですよね。
 そして、貴之はプライドが高いですし、池澤は傷つけられた恐れがあるんで、なかなかお互い素直になることが出来ないんです。
 その上、池澤の婚約者の存在も出てきますね。
 こんがらがっちゃってます。(苦笑)


 監禁された貴之は?
 池澤の復讐の果てにあるものは?
 そして、止まったままの時間を動かせるのか?



〜ツボな脇キャラ〜
 岡崎

 池澤の側近です。
 この人も相当悪人です。(笑)
 (貴之は、自分の周りは悪人ばかりと嘆いています。苦笑)
 彼も高等学校時代からの想い人がいるのですが、その人のために池澤の力を利用しています。
 だからと言って池澤を騙したりとかではないですよ。(笑)
 忠実な側近でした。
 彼の恋の行く末、とっても気になりました〜。



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小説xxxxx241作品 コミックxxxxx118作品 UP中




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posted by 零 at 00:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 烏科ひゆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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