タイトル:君にもわかるISO (許可証をください! 5) 著者:烏城あきら イラスト:文月あつよ 発行:二見書房 レーベル:シャレード文庫 発売日:2006/11/28 価格:600円(税込) |
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〜STORY〜
僕は前原に感動するんです
工場がISO規格を取得することになり、大忙しの弘。中でも昔ながらのやり方で製品を作り続けている製造部の説得には大苦戦。前原はといえば、大学卒業資格取得のためのスクーリングで東京へ。そこに現れたのが前原の父と名乗る、中尾だった。突然現れ、娘の結婚に差し障るから同性同士のつきあいは解消するべきだと弘に告げる中尾の真意ははたして…。一方、取得期限のあるISOを、多少強引にでも推し進めようとする弘に対し、東京から戻った前原は時間が必要だとし、意見は真っ向から対立してしまう。二つの難題を抱えた弘の出した答えとは。同志で恋人、真剣に向き合うからこそ分かち合える熱い思いが極まる、許可証シリーズ第五弾!
〜ひとりごと〜
四大卒の変り種×製造部・組長
ガテン系 同い年 コメディ
『君にもわかるISO 前・後編』『理由』の三部構成です。
“君にもわかるISO 前・後編”
取引先からの依頼でISOを取得することになった喜美津化学は、弘を中心に進めることになった。
前原が通信教育の必至課程のスクーリングで上京しているそんな時、前原のいない三組で不良品が出た。
弘は、この機にISO9001システムの一つPDCAサイクルをやろうとするが、『失敗した人間を責める』かのようなシステムに賛同できないと、大反対を受けてしまう。
失意の元、帰宅した弘の前に前原の父親だという中尾清志という男が訪ねてきた。
そして中尾は、弘に『あなたと息子の関係は知っています。その上で息子と、――前原健一郎と別れてもらえませんか』とお願いというよりは、脅迫めいたことまでを言われてしまう。
仕事でも弘は、悪役になってでもPDCAサイクルを進めようとするが、スクーリングから戻った前原に『ISOで悪役かってでようなんざ、十年早ぇんだよっ!思い上がるんじゃねぇっ!!』と怒鳴られてしまう。
けれど、弘に諦める気はなく、あの手この手で製造部の説得に奔走するが・・・
“理由”
前原サイドから見た今回の騒動は・・・
ご訪問者さまにオススメいただきました。
ありがとうございました。
ISOだ、PDCAだと小難しいことが出てきますが、分かりやすく説明してあったので何とか私でも大丈夫でした。(笑)
ISO・・・国際標準化機構によって定められた品質管理システム
一、はっきりと決めて標準(マニュアル)化し
二、その標準に沿って実施し
三、実施した内容や結果を記録して
四、その記録を元に、さらに良い標準に改善し続けていきましょう
というもの。
PDCAサイクル・・・『必ず失敗から何かを学ばなければならない』という考えのもと、不良品などが出た詳細を記録するというもので、社外の人間も閲覧可能。
ということだそうです。
ISO、面倒くさそうです。
けれどこれがあれば、外国にも商品を輸出しやすいみたいです。
世界に羽ばたく喜美津も見てみたいですね。(苦笑)
それはさておき、前原父・中尾。強烈なキャラでした。
皆が、弘は理詰めに弱いと言ってますが、中尾がこの正論で攻めるタイプなんです。
痛い所を的確に突かれ、結局、ひとことも言い返すことが出来ないまま、第一回の会談は弘の惨敗でした。
当然、このことを前原に相談できるわけもなく、その後PDCAのことで前原とも喧嘩しちゃったので、かなりヘコんでしまうんですよね。
でもね、忘れちゃいけない、弘は負けず嫌い。前原父やISOにどう反撃(?)するかは見ものですよ。
そして、中尾が訪ねてきたことで怒り心頭の前原も、25年間音信普通だった父親の行動の意味を理解し、自分もある決意を固めます。
『嵐を呼ぶ台風!?許可証 3』の時もでしたが、この会社特有の『話は、尾ひれ足ひれつけて大きくする』というところ、とっても笑えましたし癒されました〜。
PDCAの行方は?
音信不通だった父親の行動の意味は?
弘の決断は?
そして、前原の決意とは?
〜ツボな脇キャラ〜
前原の父・中尾清志。
今までの許可証シリーズには、出てこなかったタイプです。
ガンコ親父か気のいい親父、又はその予備軍の菊川、滝田に江夏たちしか出てこなかったですもんね。(笑)
そんな中にエリート商社マンと一際異彩を放つこの人。
とにかく凄いです。
「どう言おうか悩みましたが、あまり言葉を費やしても意味がないでしょう。単刀直入に申し上げます。あなたと息子の関係は知っています。その上で息子と、――前原健一郎と別れてもらえませんか」と会った直後、いきなりの先制攻撃ですからね。
その後、喫茶店に場所を移しての話合いの場でも中尾の独壇場でした。
弘がまた言い返せないもんだから、読んでるこちらは「今更、父親面で何をっ!!」と、弘の分まで怒りたくなるんですよ〜。
でもね、前原母・佐知子が言うように「いいひとなのよ、あんたのお父さんて」と言ったのも最後には理解できました。
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