 | |
タイトル:闇に契りし者、汝の血を 著者:和泉 桂 イラスト:蓮川 愛 発行:大洋図書 レーベル:SHY NOVELS 発売日:2006/12/22 価格:903円(税込) |
*画像clickで拡大画像が見れます。 


〜STORY〜隷属とはどういうものか、一から教えてやろう「肉体も魂も、差し出せる限りのすべてを差し出せ」吸血鬼が跋扈すると評判の十九世紀、ロンドン。その下町で、月笙は人には知られてはならない秘密のため身を隠すようにして暮らしていた。そんなある夜、ひとりの男が現れる。それは魔の領域に近づきすぎたため破門された司祭、アレクシス・ダウディングだ。彼こそが月笙が待ち続けていた男なのか? 自分を蔑み、力で隷属させようとするアレクシスに激しい嫌悪と憎悪を抱く一方で、月笙の躰はアレクシスの匂いに酔い、触れられただけで痺れてしまい―――光と闇の眷属が奏でるゴシック・ロマン誕生!!
〜ひとりごと〜 ダムピール×エクソシスト
主従 ファンタジー
中国で捨て子だった自分を拾って育ててくれたイギリス人養父母。
その養母が亡くなる時に残した言葉、「――いつかその日はくるでしょう。でも、待ってはだめ。待たずにここを立ち去りなさい。」
けれど、崔 月笙(サイ ゲッショウ)は、『自分が誰なのか、そしてどこに行くべきなのか』を知りたくて老いない体をヤシュマクとベールで覆い老人と偽って、自分を迎えに来るかもしれない人物を待ち続けた。
聖ゲオルギウス祭が近づいたある日、月笙の営む漢方薬の店に黒猫を連れた司祭が現れた。
彼はエクソシストで月笙を悪魔だと言い、尚且つ『殺す』と言ってきた。
何も分からないまま殺される訳には行かないと抵抗するが、彼にベールを剥ぎ取られ素顔を見られ興味を示したエクソシストのアレクス・ダウディングの屋敷に連れて行かれてしまう。
そこで月笙は、吸血鬼と人間のハーフの『ダムピール』だとアレクシスに教えられる。
そして、アレクシスのものになると誓えば処女の生き血を求めなくても精気を吸うだけで生きていける、だから人間に留まるために誓約しろと唆す。月笙に精気を与え、彼の飢餓感を募らせながら。
飢餓感を煽られた故、月笙はアレクシスと血の誓約を交わし、精気を与えられるため強引に抱かれてしまう。
自分が変わっていくことに恐れを感じ、抱かれたことへの屈辱が己を苛み誓約を交わしながらもアレクシスの使い魔になることを拒む月笙。
そんな苦しむ月笙の前に、今度は同属だというユベールが現れ吸血鬼になることを強要し・・・。
『契約』に『誓約』など色々難しい世界感でした。
月笙ばかりかアレクシスにも
本人達の知らない秘密があり、またそれが
交差している為、なかなか理解しきれず、最後のユベールの言葉でやっと理解していくことができました。
いやでも、私が単に鈍いだけだと思うんですけどね。(笑)
月笙は、長く生きている不自然さを悟られないために、ベールや手袋で姿を隠し、腰を曲げることで
老人を装っているんです。
目立たずただひっそりと暮らすために。
けれど、アレクシスの使い魔・ルキウスに匂いを嗅ぎ付けられ、見つけられてしまうんです。
アレクシスは、
元教皇庁の公式エクソシストだったのですが、魔に近すぎたため、その任を解かれるたという人物なんです。
そのアレクシスも始めは、月笙の容姿から
「老いぼれとはつまらんな」などと
狩る気満々だったのに、その美しい容姿を見た途端考えを変えて
使い魔にしようとするのですから、現金ですよね。(笑)
月笙は
『気の強さ・プライドの高さ・強情』と三拍子揃っていて、アレクシスの
征服心を擽ってしまったのもあるようですし、膝を折らせたいという思いから月笙のような性格の人に
一番効果がある方法で強引に
誓約させたんです。
月笙の方もアレクシスと出逢ったことで自分の中に眠っていた
魔のが目覚め始め、魔に堕ちてしまうことを恐れ、また目覚めたからこそ今までより強く感じてしまう
飢餓感を抑えられず、アレクシスの
「誓い(誓約)さえすれば、おまえは俺だけでいい」つまり無闇に人を襲わずともいいという甘言に乗ってしまったのもあります。
生まれた時から当たり前のように血を啜っていたり、理性を失ってしまえれば罪悪感など感じないのでしょうけれど、いきなり吸血鬼だと突きつけられても理性があるから処女の生き血を啜って生きることには嫌悪感と恐怖しか感じないですよね。
以前から、食事だけでは埋められない飢餓感を感じていて、それがアレクシスの精気に当てられて強くなったのですから、月笙からしてみればその精気を餌に唆す
アレクシスの方が悪魔に見えるのは当然で、ましてや抱かれたのですから屈辱以外の何者でもないですよね。
だから、誓約を交わしたにも関わらず、アレクシスに従わないんです。
抱かれなくても精気が貰えることを知ったら、ふふふ・・・面白いことになりそうです。(笑)
そして、もうひとり月笙の元を訪れたユベール。
彼は、吸血鬼の仲間に加えたいと月笙の元に日参するんです。
ユベールが、養母の言っていた
自分を迎えに来た人物と思い、彼なら何かしら知っているのではないかとむげに出来ないんです。
けれど、彼と共にあることは月笙が
魔物になるということなので、その手を取ることを躊躇い、また誰かからの庇護を受けて生きるのをヨシとしない月笙は、アレクシスの手も拒むんです。
それに
教皇庁を追われた理由をアレクシスは知ってはいるのですが、詳しいことは知らないんです。
でも、二人の
出自にはとても
因縁があるんですよね。
鈍い私は、「ん?」とこんがらかけましたけど。(笑)
読み終わったのがとても残念で、続きを読みたくなる1冊でした。
月笙は、魔物、それとも使い魔に?
月笙とアレクシスの因縁とは?
ユベールが月笙を魔物にしようとする理由は?〜ツボな脇キャラ〜 ユベール・ド・ヴィレール
悪魔(ヴァンパイア)
彼の空虚な心が満たされることを祈ってやみません。
祈られたら迷惑でしょうけど。(笑)
〜一応説明〜 ご存知の方も多いでしょうが、一応説明を。
エクソシスト...悪魔に取り憑かれた人を悪魔から解放する者。
アレクシスは、教皇庁から任命された元・公式エクソシスト。
ダムピール...悪魔と人間のハーフ。
悪魔...吸血鬼など、魔に属するもの全ての総称。
契約...悪魔と対等に取引をする時に交わすもの。
誓約...悪魔に服従を求め、使い魔にする時に交わすもの。





小説xxxxx
229作品 コミックxxxxx
110作品 UP中
続きを読む