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タイトル:人肌の秘めごと 著者:沙野風結子 イラスト:霜月かいり 発行:プランタン出版 レーベル:f-LAPIS 発売日:2007/2/28 価格:600円(税込) |
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〜STORY〜そのいやらしい顔でカメラを見ろ女性人気の高い元戦場カメラマン・塔野匡毅の風景写真集を刊行するため、経営難に喘ぐ橘出版副社長・和叉は彼に会う。が、住み込みでモデルをしろと条件を出された。馬乗りになられた状態で迫られ、逃れたい一心で承諾するものの、和叉は過去にレイプされて以来、写真と他人の体温を嫌悪しているのだ。撮影時、塔野は頑なに理性を保とうとする和叉に淫らな表情を要求する。カメラの放つ閃光は暴力的に和叉の心を浸蝕してきて――。
〜ひとりごと〜 出版社・副社長×カメラマン
眼鏡受
傾きかけた父の会社・橘出版を立て直すため、勤めていた外資系証券会社を辞め、橘出版の副社長に就任した橘 和叉(かずさ)は、起死回生のため何とか元戦場カメラマンで現在はアート系を手掛ける塔野匡毅(とうの まさき)の写真集を出版したいと思っていた。
けれど、塔野の写真展を橘出版主催で開催することは決まったものの写真集に関しては、色よい返事は貰えていなかった。
そして、塔野の写真展のレセプションパーティーで、和叉は塔野と揉め事を起こしてしまう。
後日、謝罪に訪れた和叉を床に押さえつけ、「俺の専属モデルになれよ。そしたら、橘出版で風景写真集を出してやる」と傲慢に言い放ち和叉の体を弄ってきた。
和叉には、レイプされた過去があり、その時のトラウマで人肌と写真に激しい嫌悪感を持っていた。
そのため塔野に触れられながら、写真を撮られることに耐え切れず、屈服する形で同意してしまう。
そして、塔野の専属モデルになる為、彼の自宅に同居するはめになった和叉だったが、強引に体まで奪われてしまい・・・。
沙野先生の新作ということで、あらすじを読まずに購入してしまったので、途中までは
一体この先どうなってしまうんだ?という位のハードさに、
眉間に皺を刻みながら読んでしまいました。(涙)
それは、和叉の過去のレイプシーンは当然のこと、塔野
のあまりにもな強引さがありました。
塔野の作品を庇う和叉に
「焼かれるなら、どっちがいい?なまくらな写真と、自分の目」と問いに
「できるのなら、やってみればいいでしょう」と言うと和叉がかけている
眼鏡に火のついたたばこを押し付けてみたり、後日謝罪にきた和叉に彼の持ってきた日本酒を口に押し込み強引に飲ませたあげく、体にもかけ服を脱がせて・・・と、もうめちゃくちゃなんです。
そんなことをする塔野自身、和叉が来るのがわかっていながらお酒の臭いをさせてますしね。
むちゃ過ぎて何なのこの人?と思ってたんですけど、この塔野、今でこそ風景写真や有名女優の写真集などを手掛ける人気カメラマンなんですが、元は
戦場カメラマンなんです。
そこで起ったことや高校時代に起こったことがかなり
深い心の傷になっているんです。
そして、仕事はきちんとこなすものの、
酒びたりの毎日をすごしていたらしいんです。
確かに戦場で起こったことは、とても辛いことだったと思うんですけど、かなり
厳しいことを言えば、そんなこと
覚悟して過酷な戦場カメラマンをしているんじゃないの?と思ってしまったんですよね。
それは、和叉に自分の中にあるものをぶつけてたようにみえたからなんです。
執拗にカメラを向けられ吐いてしまったりしている和叉を見ると、気の毒で気の毒でしょうがなかったんですよ〜。
でもそれは
助けてと言えない塔野の心の叫びのようにも見えたりはしたんですけど、あまりにも酷いことしてるんで、どうしても
好意的に見れない部分もありました〜。(溜息)
そして、さっきも書きましたが、執拗にカメラを向けられ吐いてしまったりしている和叉。
それは高校の時に
親友2人にレイプされたからなんです。
信じていたものにレイプという形で
裏切られしまい、一時は自殺を考える程で、9年経った今でもその時の傷を抱え、
何とか生きてきた人なんです。
その傷を塔野に
抉られつづけ、
身も心も疲弊しきってしまうんです。
けれど、食事を作った時に
「うまい」と言う彼や、
寝るときには必ず和叉の手首を握るとか、強引に体を奪われ恐怖を感じるものの快感を覚えてしまったりと、急激に与えられる色んなことや雨の日の塔野の様子に、次第に
塔野の中ある闇が自分と同じものなんじゃないかと思い始めるんですよ。
結果的には、塔野のめちゃくちゃな強引さが、荒療治になったようにも見えましたが、何だかとことん気の毒な人だな〜と思ってしまいましたよ〜。(苦笑)
塔野が戦場で心に受けた傷とは?
和叉のトラウマは?
そして、橘出版の建て直しは?



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