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タイトル:スイートホーム 〜友情があって愛に成る〜 著者:綺月 陣 イラスト:椎名ミドリ 発行:プランタン出版 レーベル:プラチナ文庫 発売日:2006/11/10 価格:580円(税込) |
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〜STORY〜俺がいなけりゃ駄目なこと、早く気づけよ。碧は雑誌に載る程の人気シェフだが、鈍感な『親友』の遼平を餌付けするのに必死。
なのに彼に彼女との結婚話を告げられ、愕然。
あんなに色々喰わせたのに「一番美味いよ」って言ったのに!!
彼は自分のものにはならない。
傷心の碧は酒に溺れ、何も知らない遼平に窘められるが、もう素直に聞けない。
ヤケクソで彼の指に舌を這わせ、高ぶり濡れる己に、思わせぶりに手を伸ばした。
初めて見る友の姿に呆然の彼を、妖艶な笑みで眺めながら...。壊せない友情と切ない恋情にゆれて。
〜ひとりごと〜 シェフ×リーマン
同級生 ツンデレ ヘタレ攻
有名イタリアンシェフの秋元 碧(みどり)には、13年半思い続けてきた相手がいる。
けれどその思い人・大河内遼平は、ヘテロ。
だから、彼の一番近くにいるために、シェフになり、彼の会社の近くに出店し、居も構え、彼のためにお弁当を作り続けた。
溢れる想いを、彼に似た人と体の関係を持つこで抑え、何とか今まで親友の座を守ってきたのに、彼の口から結婚と言う言葉が出た時、碧の全ては崩壊してしまった。
酒に逃げ、誤魔化そうと思っても誤魔化しきれない想いが爆発し、いっそ嫌われてしまえればと遼平の指を嘗め自らの欲望に手を伸ばし・・・。
発売時に買うかどうか迷い、本屋さんでページをパラパラした時に
思い人とは、違う人物と関係を持っているシーンがあったため、その時は断念したのですが、思い切って読んでみることにしました。
結果から言うと、他の人と・・・という問題のシーンはあまり
気にならなったです。
何故なら、碧が
そうしなければ耐えられなかった気持ちが痛い程わかったからです。
読む人によっては、碧が
自虐的過ぎてイヤだと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、こういう設定が苦手な私でも受け入れることの出来た珍しい作品でした。(苦笑)
それにしても
13年半ですよ。
13年半思い続けている碧は、せっせとごはんを作り、足の爪も切ってやり、耳掃除までして、遼平の
居心地のいい空間を作る。
しかも、それがちっとも苦じゃないなんて、うちにお嫁に来て欲しいくらいの人なのに、そこまで世話を焼かれても気づけない遼平。
後頭部をスリッパで叩いてやりたい位のニブさでした。(笑)
顔は綺麗なのに、
べらんめえ口調で言いたい放題の碧なんですが、これはテレ隠しというか、遼平の言葉に
一喜一憂してしまうのを隠すためなんです。
ホント口は悪いんですけど、逆に親しみがわくというか小気味いいほどでした。
そして、ヘテロ(ノンケ)の遼平に、想いが届くことはないのだからと、世話を焼くことが自分の
幸せだと満足させようとするんです。
けれど、28歳になり、そろそろ結婚を言い出すかもしれないとビクついていて、必死に、遼平に
女の影はないから大丈夫と言い聞かせるんです。
でも、実際には、遼平には恋人がいて高校卒業の時に碧がしでかしたことから、皆が
碧の耳に入れないようにしているだけだったんです。
そして、遼平の口から、結婚したい相手がいると聞かされた碧の
心は悲鳴を上げてしまうんです。
碧がけなげなだけに、もう痛々しくて堪らなかったです。
遼平の言うことはわかってても、必死に
否定できる要素を探そうとしてるんです。
受け付けないないんですよ、心が。
それを、もう一人の親友・小熊勇士(おぐま ゆうじ)が、目を覚まさせようとするんです。
小熊、通称・テディも高校の時からの親友で、碧を
影でずっと支えてきた人なんです。
時には、体で慰めたりもしてますけど・・・。
そんな三人の関係を
正三角形で表していて、碧は一瞬遼平が言う正三角形に絶句してしまいますが、三人が三人ともその正三角形を壊したくないと思うんです。
誰もがここまでではなくても、
片恋している時の自分を思い出してせつなくなるんじゃないかな〜と思います。
私にも蘇ってくる思いがありました。(苦笑)
碧が高校卒業の時にしでかしたこととは?
自暴自棄になった碧は?
結婚するという遼平は?
そして正三角形を保つことができるのか?〜碧の思い〜 『店舗と自宅だって、遼平の勤務先から徒歩圏内になるマンションを探し回り、ようやく見つけた物件だった。いつでも遼平が気軽に立ち寄れるように、遼平が快適に勤務できるように……碧にとって、それは絶対条件だった。
なんとしても、遼平の側にいたいから。
いつでも、必要とされ続けていたいから。』
『今も昔も叱り飛ばさずにはいられないほど心配で、顔を見るだけでムカムカするほど愛しくて、バカがつくほど気になって、いつでも世話を焼きたくて、歪んだ愛情を一心に注いでしまいたくなる―――大切な親友』
『性的な欲望は、羽瀬川やテディがある程度は満たしてくれる。心までは無理でも、体内で燻る空虚感や、ときおり爆発してしまいそうになる焦燥感や飢餓感を、ふたりがかろうじて和らげてくれる。』
『遼平の会社で作られた食器に、自作のパスタやピザを盛って、公私共に繋がっている事実を無上の喜びとし、このまま平穏に生きられれば、それで―――。
もうそれで、充分に恵まれた人生のはずだから。』




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130作品 UP中
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