タイトル:一途恋愛のススメ (恋愛のススメ シリーズ 4) 著者:緋夏れんか イラスト:沖 麻実也 発行:角川書店 レーベル:ルビー文庫 発売日:2008/05/01 価格:500円(税込) |
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〜ひとりごと〜
大学生×F1レーサー
| 先週、オーストラリアで開幕したレースを終え戻ってきた、F1レーサーの秋津洲世(しゅうせい)を迎えた、大学生の鈴川 流(りゅう)。 この日は、渋谷のCDショップで開かれるトークショーに元チームメイトのドライバー・高嶋千歳と洲世が出演しており、流も同行していた。 この場には、千歳が所属する『Team AME』のスポンサーで、AMEの副社長でもある洲世の兄・秋津菱和(りょうわ)も来ていて、流は千歳のマネージャー葦原麻貴(あしわら まき)に紹介される。 しかし、流のことを知っていた様子の菱和に、先制攻撃とばかりに、麻貴は今後洲世がF1にも連れて行くことを仄めかしたのだ。 直後、麻貴が席を外し、ひとりになった流に菱和が声をかけてきた。 しかも、その内容は「洲世と別れてくれないか」というもの。 そう簡単に受け入れられる関係とは思っていなかったが、やはり家族からの拒否に、流はショックを受けるのだった。 その上、菱和は、F1ドライバーとしての洲世のことも否定したのだ。 強気なはずの自身が、菱和には一言も言い返せず、ひとり悩む流。 更に別の日、洲世の打ち合わせに同行した流は、菱和と再会することになり、またしても彼から、別れることを迫られ・・・ |
『恋愛のススメ』シリーズ 第4弾です。
前作の『
今回は、洲世が抜けた後にセカンドドライバーとして『Team AME』に入ったドライバー・蓮見(はすみ)と、洲世の兄・菱和が新キャラとして登場します。
そして彼らの登場で、流は自分たちの将来のことを考え始めると同時に、自身の立ち位置がわからなくなり、グラついてしまいます。
オーストラリアでのレースで、初めてF1に参戦した洲世が、5位入賞したことで、日本のメディアには『日本のサムライ』『表彰台までのカウントダウン』などと取り上げられ、日本は盛り上がってたんですよ。
けど、洲世が所属するのは、新興チーム。
シーズンが進むほど、開発力のあるチームに差をあけられるのは目に見えているので、洲世としては、今のうちに点を稼いでおきたかった(優勝を狙っていた)んです。
なので、入賞とはいえ、この結果に満足できなかったんです。
そんな洲世に流は、「大丈夫だよ」って言うんです。
あんまりにもあっさり言った流に、洲世はその根拠を求めるんですよね。
けどね、流が言うのは感覚的なもので、「根拠っていうか、秋津洲世だから……じゃダメかな?」「おれの知っている洲世って、必ず期待に応えてくれるんだよ。優勝するって言えば優勝してくれるし、何位でゴールするって宣言すれば本当にその順位で帰ってくるし」っていう、洲世に対する信頼からくるものなんですよね。
そして、「どんなにフリな状況に立たされても、最後まで諦めないやつだって知ってるからね。そんな洲世だから大丈夫だよ」って、言うんです。
それに、初めての参戦で入賞するっていうことが、如何に大変なことだったかわかってしますからね。
洲世もこんな風に信頼を寄せられたら、嬉しくなっちゃいますよね〜。
なので「めちゃくちゃな論理だが、妙に説得力がある気がするよ」と、落ち込んでたわけではないけど、自身の目標を達成できなくて、モヤモヤしたものがあったみたいですが、そういうのが晴れたみたいでした。
ふふふ・・・何せ、入賞では不満だったはずなのに「入賞のご褒美」って、流を押し倒して、ご褒美要求してましたから(苦笑)
そんなラブラブなふたりでしたが、洲世の兄・菱和の登場で、流の心は乱れてしまいます。
洲世は、流のことを片時も離したくないかのように、仕事場にも連れ歩いてたんです。
流は、現在大学生ではありますけど、『Team AME』でアシスタントマネージャーをしていますし、仕事を覚えるじゃないですけど、そういう意味合いもあったと思います。
この日は、洲世にとっては元チームメイトの千歳が出演した映画のDVD発売記念イベントのトークショーに、彼自身もゲスト出演することになって、渋谷のCDショップに来てたんですね。
流は、麻貴と一緒に裏方の仕事を手伝ってたんですが、『Team AME』のスポンサーで、AMEの副社長の菱和も来てたんです。
麻貴は、こっそり流に洲世の兄だと教えるつもりだったんですが、うっかり目が合っちゃって、無視することもできず、しょうがなく流と菱和を対面させたんですね。
けど、流の名前を聞いて、彼がどういう人物だか悟った菱和に麻貴は、「鈴川には今おれのアシスタントやらせてるんでGTがメインですけど、いずれはF1も連れて歩く気でいるみたいですよ、洲は」って、先制攻撃を仕掛けたんです。
まぁ、要するに余計な手出しするなっていう牽制ですよね。
この時は、特に菱和からコメントもなく、このまま終わったんですね(←麻貴が言わせる隙を与えなかったとも言う 苦笑)
けれど、麻貴が席を外した途端、菱和が声を掛けてきたんです。
流は、麻貴から彼の印象を「顔は(洲世と)似てるけどね。中身はどうかなぁ…。おれはあまりかかわりたくないけど……」とか「仲のいい兄弟ではないからな。」と聞いていたので、『穏やかそうな口調で話しかけてくるけれど、彼の表情は硬くて、どんな話をされるのかと警戒してしまう』んです。
案の定というか、何と言うか、いきなり「弟と……洲世と別れてくれないか」と切り込まれたんです。
しかも、自分勝手な言い分「あれがレースに本気にならなければ、きみとの付き合いも見過ごしてやったが、本格的にのめりこみ過ぎたな。さすがにF1までステップアップするとは思っていなかったよ」とか、「F1レーサーというのも一、二年のことなら会社にとっていい宣伝になるが、それ以上は困る。弟には任せたい業務があるものでね」「秋津家の息男が会社も継がず好きなことをやっているというのもうなずけない話だ。貴族のスポーツとはいうが、所詮はレースなんて水モノだ」など、流にペラペラとまくし立てたばかりか、洲世のことを非難するようなことまで言い出したんです。
AMEは、自動車部品を作っている会社で、レースで必要なパーツも提供しているんですよね。
なのに、モータースポーツを軽んじるような発言をする菱和に唖然とし、「あなたがそれを言うんですか?」と、流も黙っていられなかったんです。
けど、菱和の返事は至ってビジネスライクで「レースにかかわっているからといって精魂を傾けているわけじゃない。ギブアンドテイクだ。わたしは会社の名前を売り信用を得るためにレースを利用しているし、ドライバーは高いポテンシャルでクルマを走らせるために技術やスポンサーを利用する。じゅうぶんビジネスになり得ていると思うが」ってものでした。
この応えを聞いた流は、『口で敵うような相手ではなかった。スパッときるような物の言いかたをされて、反論する言葉も見つからない』様子でした。
更にね、非難は流へも及び、「昨年きみが弟の前に現れなければ、あれはF1なんて大舞台を再び目指すこともなく、国内王者で満足していたはずだった。それなのに、きみと出会って弟は変わった」って、言うんですよ。
菱和だって、洲世がどれだけ苦しんでたか知らないわけではないと思うんですよね。
なのに、これはあんまりですよね。
結局は、洲世にやらせたいと思っていた業務があったのに、目論見が外れ、迷惑だって言ってるんですものね。
F1レーサーをしていることが、秋津家のまたAMEの名を汚すようなこととは思えないですし・・・。
菱和のあまりにも身勝手な言い分に、弟を流に取られたっていうヤキモチかしらとまで思っちゃいましたよ(爆)
けど「目の届くところにいれば、まだ許せたのだが……。まったく余計なことをしてくれたよ、きみは。だから、わたしはきみが目障りだ。これ以上、弟の人生を邪魔しないでくれないか」って、いうくらいなんだから、洲世を支配したいってか、菱和が、こうと思うレールに洲世を乗せたいんですよね、きっと。
洲世のこと、『あれ』とか言ってますし・・・。
こう思う気持ちが、洲世を心配しての過保護ゆえなら、ある程度の理解はできますが、そうでもないようですし、この人の真意はどこにあるんでしょうね…(ため息)
そして、菱和の口が閉じられることはまだまだなく、手切れ金と口止め料に流に1000万円出すから、洲世と縁を切ってくれとまで言いだしたんです。
あまりの金額の大きさに驚いた流は、菱和のことが恐ろしくさえ思え、いつものように売られた喧嘩を買うこともなく、「いっ、いりません、そんなものっ!」って、逃げ出してしまいました。
流は、他人ではなく、洲世の家族である兄から疎まれたことがショックだったんですよね。
それに、洲世の将来のことを菱和が語ったことで、改めて考えたんですよ。
で、洲世が会社を継ぐのだとしたら、自身の存在は外聞が悪いだろうし『洲世をサーキットに戻したのはおれだって洲世は言ってくれたけれど、もしかするとそれは洲世の家族にとってはよくないことで、なにも事情の分からないおれが悪い方向へ導いてしまっているのはないか』って、後ろ向きな考えに囚われていくんです。
突然、会場から姿を消した流を心配して、洲世から電話が掛かってくるんですけど、本当のことを言えるはずもなく、「急用ができた」で誤魔化そうとしたんですけど、通用しなくて、翌朝、家の前で待ち伏せされてたんですよね(苦笑)
で、これから 近く富士スピードウェイで開催されるGTでのAME主催のイベントに、洲世は参加することになってるんですけど、その打ち合わせに流も連れていかれたんですよ。
けど、その打ち合わせ場所がAMEで、しかも相手が菱和だったので、流はドキドキです。
また間の悪いことに、洲世に電話が掛かってきて席を外した時に、菱和がやってきたんですよね。
2人きりになれば、菱和の口から出てくるのは当然、「別れる」って話ですよ。
幸いにも、すぐに洲世が帰ってきてくれたので、返事を強要させられることはなかったんですけどね。
けれど、富士でのイベントのことで、洲世と菱和が揉め、物別れしてしまったことで、流は菱和から脅されることになり、更に窮地に追い込まれることになるんです。
でもね、そのことで流は、菱和が洲世のことを悪く言う原因みたいなものに気づくんですよね。
そして、2人は兄弟だけあって似てると思うんです。
確かにね、流の言う通りように考えると、憎らしいだけだった菱和にもかわいげみたいなものが見えてきましたよ(苦笑)
その結果、菱和が、おもしろい人に見えてきました(←オイオイ)
別れるように言われた流は?
菱和がした脅しとは?
そして、様子のおかしい流に気づいた洲世は?
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