2007年04月13日

【真昼の月】 いおかいつき ill:海老原由里


mahiru_1.jpg
タイトル:真昼の月
著者:いおかいつき
イラスト:海老原由里
発行:雄飛
レーベル:i novels
発売日:2004/12/21
価格:893円(税込)

*画像clickで拡大画像が見れます。

 amazon.gif      

〜STORY〜
これ以上ワシに惚れさせんなや
同僚に撃たれ警察を辞めた元刑事の秀一は生きる張りを失い、大阪ミナミへ。祖父の雑居ビルを相続したためだったが、密輸拳銃横取り事件に巻き込まれ、横取り犯を追うヤクザの若頭・辰巳に気に入られてしまう。抵抗する間もなく組み敷かれ反発するが、辰巳の圧倒的な存在感と強烈なエゴはいっそ小気味よく……。秀一は新たな自分の居場所を模索し始めるが…!?

〜ひとりごと〜
 元マル暴刑事×ヤクザ・若頭
 年下攻

 元マル暴の刑事・神崎秀一は、相棒に裏切られた事件で負傷し、全てを捨てて大阪に来た。
 そして、祖父の残した大阪ミナミにある雑居ビルを相続したのだが、仕事が生きがいだったような秀一には何をすればいいのか?したいのか?がわからなくなっていた。
 相続した雑居ビルの4階にあるクラブの店主が夜逃げしたこと、そして祖父が住んでいた家を相続税を払うために売ってしまったことから、秀一はその店に住むつもりでいた。
 しかし、そこに行ってみると無人のはずの店内に明らかに堅気ではない男達がウロウロしていた。
 問い詰める秀一に若頭と呼ばれる男は、「三日」この部屋を使わせてくれと言う。
 揉めるのも面倒と了承した秀一が、三日後連絡を受け店に行ってみると、そこは居住用に改装されていた。
 驚くと共に警戒する秀一に、桐山組若頭・辰巳剛士(たけし)は、「プレゼントの下心なんて一つしかないやろ」とベッドに押し倒してきて・・・。



 舞台は、大阪です。

 私は出身が大阪なので、出てくる地名が懐かしくて懐かして、情景を思い浮かべながら読んでました。(苦笑)

 秀一は元マル暴の刑事なので、辰巳たちに怯むことなく対応するんです。
 そこに辰巳は面白いと惹かれるんですが、秀一は退職してからもヤクザと縁のある自身に内心溜息をついています。

 当然ですが、秀一は腕もありますしね、強いですよ。
 ヤクザの辰巳を振りましているほどですからね〜。(笑)
 ただ、警察を辞めることになった事件で先輩であり相棒の裏切りにあい、投げやりになっています。
 でも、辰巳たちへの対応などを見ていると、元々は精神的にも強かったんだろうことはわかります。

 一方、辰巳の方なんですが、「お前はストーカーか?」というぐらい秀一の行動を把握したがっています。
 初めは事件絡みで心配だからか?と思ってたんですが、『ホームタウン』という番外編になるのかなぁ、そこでの辰巳の態度みていると本音はそこにあったのね〜と若頭をも務める人なのにかわいいな〜と思っちゃいました。(苦笑)

 一話、二話と区切られているわけではないのですが、秀一は二つの事件と遭遇することになります。
 一つ目の事件は『密輸拳銃横取り事件』、二つ目は秀一が刺されそうになるという『殺人未遂事件』です。
 そして、辰巳や事件と関わることで、投げやりだった心が次第に「あいつといると、否応なしに自分が生きてることを思い知らされる」と本来の自分を取り戻していくんです。
 
 そんな秀一を見て、そこしか生きていくところがないと悟った辰巳は、彼のに好きなようにさせる懐の深さを見せていました。
 秀一の前ではただのエロオヤジでしたけどね。(爆)
 秀一にも「お前の頭にはそれしかないのか?」と何度もツッコまれてますし、『秀一と出会ってから常に携帯しているボトル』・・・って、あんたいつでもどこでもやる気満々やな〜と私までツッコんでしまいましたもの。(笑)

 とにかく、会話のテンポがよくて、口が上手くない私は次から次によくこれだけ言葉が出てくるな〜と関心してしまいました。(オイオイ)
 秀一も元刑事らしく、相手を自分の思う方向に誘導していたりして、この作品はいおか先生にとって商業誌二作目なのだそうですが、とてもそうとは思えない仕上がりになっていました。

 ここではまだ辰巳の26歳で若頭の地位を得、また反対派の声を実力で黙らせたという本来の姿を見ることができなかったので、本性をむき出しにした姿を見たいと次巻への期待が膨らみました。


 事件に関わっていくことになった経緯は?
 辰巳のストーカー紛いの行動の裏は?
 そして、強引に始まった二人の関係は?



〜ツボな脇キャラ〜
 平 高広(たいら たかひろ)

 桐山組若頭補佐で、辰巳の片腕です。
 二年前ヤクザの世界に入ったばかりの人ですが、非常に優秀で余計なことは一切言わず、辰巳に忠実な人です。
 この人がこの世界に入る経緯は凄いですよ。
 二十歳年下(十七歳)の妻が関わってくるのですが、やりますよね〜、二十歳の歳の差ですよ!!(笑)
 そして二年で若頭補佐の地位についてること、しかもキッチリ勤め上げてますからね〜。
 この人の実力は、相当なものですよね。


osusumedo_ani.gifpenguin_ani.gif196.gif196.gif196.gif196.gif



小説xxxxx289作品 コミックxxxxx133作品 UP中






sonota.gif


posted by 零 at 01:09| Comment(2) | TrackBack(0) | いおかいつき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
零さん こんばんは♪

雄飛が倒産して残念で仕方ないですね(泣)!面白い作品を抱えてたのに〜。

【いおかいつき】さんの商業デビュー2作目。(但し、同人誌からの商業化ですが)
すっかりファンになりました。同人誌をほぼ全部通販するぐらいなんですよ!

最近は申し訳ないが、好みが分かれちゃうようになりました。『真昼の月』はいおか作品の中では一番好きです♪

秀一って何であんなにテンションというか温度が低いんだろ?と思いました。男が男にヤられてるのに冷静なのが不思議で仕方なかった。情人になったのも安易な選択だなぁ。全てが投げやりに近い。
そうなったのも、信頼してた相棒に裏切られたから。
辰巳と付き合う内に、段々、生きてる感じがしてきましたね。

辰巳、素敵だ!自分の欲望に忠実で他人のことなど何とも思ってない。
秀一より若いこと忘れるぐらい“オヤジ攻”で笑えます。

カオリにしろ平にしろ、魅力的なキャラが脇を固めているから作品が面白いんですね。
Posted by カズ at 2007年04月16日 19:26
 カズさん、こんばんは〜。

 ほんとにね〜、「雄飛さん、何てことしてくれたんだ〜!!」って気持ちで一杯です。(苦笑)

 いおか先生、私も好きですよ〜。
 最近気づいたんですけど、意識して選んでた訳でもないのに、いおか先生の作品って刑事ものしか読んだことないんですよ。
 何でだろう〜、不思議です。

 はい、辰巳と出会うことで秀一が変わりましたね〜。
 辰巳も言ってましたけど、SEXに重きを置いてないんでしょうね〜。

 ははは・・・ほんとにね、辰巳くらい自分の欲望に忠実に生きられたら、幸せでしょうね〜。
 うらやましー。

 そうですね〜、秀一のテンションの低さを周りがガッチリフォローしてて楽しいですよね。

 コメントありがとうございました。
Posted by 零 at 2007年04月17日 00:45
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。