タイトル:うたかたの月 著者:いとう由貴 イラスト:汞 りょう 発行:心交社 レーベル:ショコラノベルス・H 発売日:2007/3/9 価格:893円(税込) |
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〜STORY〜
1902年――日本陸軍大尉の長谷川敦は、東欧の大国アラニアに、皇帝退位を画策して身分を偽り入国した。順調に目的を遂行しているかに思えたが、ある日、敦は翡翠の瞳をもつ端整な顔立ちの男フェレンツに、目的を秘密警察にばらされたくなければ、身体を差し出せと脅されてしまう。屈辱にうち震える敦だったが、日本のために言うことを聞くしかなかった。しかし、フェレンツの閨事はなにもかもを忘れさせるほどの淫楽に満ちていて――。怜悧な軍人と謎を秘めた貴公子のドラマティック・ラブ。
〜ひとりごと〜
日本陸軍・大尉×謎の人物
ツンデレ 年下攻 身分の差
| 日本陸軍参謀本部で大尉を勤める長谷川 敦は、ロシアの脅威から日本を守るため、ロシアの隣国でかつては敵対関係にあったアラニアの政権を反露派に変えるという密名を受け、留学生と身分を偽りアラニアに渡った。 順調に任務を遂行しているかに思えた敦だったが、男に自宅アパートの階段下に連れ込まれてしまう。 その男はフェレンツと名乗り、敦の行動を知った上で「この一夜を慰めてくれたら、今夜見たことは忘れてやろう」と脅迫し、敦の体を奪ってしまう。 そして作戦に必要な人物への警戒が厳しく連絡の手立てもなく困っていた敦に、フェレンツは「ミハーイ皇子に、繋ぎを取ってやろうか?」と持ちかけてきた。 その代償は、もちろん敦の体。しかしフェレンツの正体もわからない状態で、信じていいのかもわからない。その上、代償のことを考えると迷う敦だったが、日本の命運を握る作戦だけに、このチャンスを無闇に蹴ることも出来ず、フェレンツの提案を受けるのだが・・・。 |
明治時代の架空の国のお話です。
『うたかたの月』と『永久(とこしえ)の月』の二部構成です。
アラニアの皇室(?)は、かなり複雑なんです。
前皇帝の最初の皇妃が下級貴族の出なので、皇妃が亡くなり、それまで敵対していたロシアの皇女が新しい皇妃になったことで、先の皇妃の子息は幽閉され、新しい皇妃の子息が皇帝亡き後、新皇帝になるんです。
そこに日本がつけ入り、何とかロシアの勢力拡大と日本への侵略を防ごうと画策するんです。
そのためにアラニアに派遣されたのが、敦です。
敦は年齢を20歳と偽り、アラニアに留学生として入国し諜報活動をしていますが、実際軍では内勤だったのでこういう風に実践に出るのは初めてなんです。
それが災いしたのか、秘密警察に目をつけられた上、そのことをフェレンツに脅しの材料として使われてしまうんですね〜。
けれどフェレンツは、ミハイ皇子との密会のチャンスも運んできてはくれるんです。
それが良かったのか悪かったのか、敦の運命はこのフェレンツと関わってしまったことで大きく変わってしまいます。
そして、フェレンツ。
フェレンツは、敦の中に自身の失った真っ直ぐな誇りと、実直な魂を見、素直に惹かれる心と汚してやりたいという欲望の中で揺れています。
そのせいか彼は、敦に正体を最後まで自分から明かすことはありませんでした。
そのお陰(?)で、誰だ?と結構楽しませてはくれました。
けど、どうなんでしょう。ちょっと無理があったように思ってしまいました。
その身分で、何度も敦の元を訪れるということ、それに「だったらなんで…」とも思わされてしまったんですよね。
その上、敦に『命をも捨てる覚悟のできた顔だ』と言わせてたわりには、それほど大きな見せ場もなくト書報告だけで問題が解決していたりと首を傾げたくなる部分がありました。
そして重要人物の残酷な仕打ち、あれは何だったんでしょう。
うん、一応こういうことだったんだろうなということはわかってるんですよ。
でもね、何だか腑に落ちなかったんですよね。
その人物の印象と行動があわないような気がして・・・。
何だか納得できないというかさせてもらえなくて、スッキリしない気持ちのまま読み終わってしまって残念でした。
『永久(とこしえ)の月』は、本編より10年後のお話です。
敦の密名の行方は?
フェレンツの正体とは?
そして、二人の運命は?
小説xxxxx272作品 コミックxxxxx131作品 UP中












































