2007年01月18日

青菫館のはなびら


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タイトル:青菫館のはなびら
     (せいきんかん)
著者:周防芳音
イラスト:佐々木久美子
発行:雄飛
レーベル:i novels
発売日:2006/9/5
価格:893円(税込)

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〜STORY〜
――睦言とは、密やかに語るものだ
貧苦に悩む名門・芹沢伯爵家当主の薫はある日、観梅の宴で一人の男と出会う。男の纏う刃のような鋭さと凛々しさに心奪われ、別れた後も彼を忘れられずにいた薫。そこへ、芹沢家を救う一報が届く。赴いた先に待っていたのはあの男――彼は過去に芹沢家と因縁のある月岡家男爵当主・敏弥だった。ある条件の下、敏弥が『買った』もの、それは芹沢家所有の館・青菫館と、薫自身であった・・・!

〜ひとりごと〜
 伯爵×男爵
 没落貴族 下克上

 紡績業で財を成していた芹沢家だったが、父が戦争で亡くなり、財閥系の紡績業への参入で会社が倒産してしまった。
 そして元より体の弱かった兄・信之まで心労が重なり病に倒れた。
 膨大な借金の返済金と兄の入院費を捻出しなければならなくなった芹沢薫は、芹沢家のほとんどの美術品を売りに出した。
 それでも追いつかない返済額。しかし、銀行もこれ以上の融資は出来ないと断られた。
 とある事情で屋敷を売りに出すことを出来なかった薫が、どうにも立ち行かなくなった時、思いついた大胆なこと。それは、自宅『青菫館』を売却するが、しかし売却した後も薫たちが住み続けるというものだった。
 無理だと渋る銀行の頭取たちを説き伏せ、その条件で売りに出させた。
 そして、頭取たちの予想に反し、買い手は見つかったのだが、その相手は、月岡敏弥だった。
 敏弥とは、以前、宴の席で言葉を交わしたことがあった。
 その時は、彼の素性を知らなった薫だが、その一瞬の会合で、彼の存在は薫の胸に強く焼きついていたのだった。
 彼の家柄は男爵家で、何より売却後も薫たちが住まうことを承諾しているのだから、申し分ないはずだが、芹沢家と月岡家には何十年にも渡る禍根があった。
 月岡家の人間だと知り、席を立とうとする薫だったが、兄の治療費が必要だったため、敏弥に売却することを承知する。
 そして売却から十日後、敏弥が薫に何一つ断りなく、芹沢家に引越しをしてきた。
 憤る薫に屁理屈を並べ立て、強引にことを進めてしまった敏弥。
 そして、薫が入浴中なのを承知で進入し、薫の体まで強引に奪い・・・。


 大正時代のお話です。

 使われている言葉が、とても綺麗だったと思います。
 けれど、静かなお話過ぎて、私には物足りなさ感が強かったです。
 279Pと読み応えたっぷりと期待していたのですが、つらつらと流れていってしまって正直辛かったです。

 自信が気付いてないだけで、薫は敏弥にひとめ惚れなんです。
 けれど、敏弥が遺恨のある月岡家の当主だと知り、拒絶してしまうんですね。
 なのに、浴室に無断で入ってきた上、「お前はこの俺に、金で買われたも同然なのだから」と体まで奪うんですよ。
 伯爵としてのプライドが高い薫は、家を買ってもらった恩は感じるものの、家柄が格下の男爵である敏弥に体まで好きにされ、初めは「卑劣だ」「無礼打ちにしてやりたい」と憤るんです。
 けれど、兄が病気回復の暁には、家督を兄に返したいと思っている薫は、そんなことをすれば、爵位剥奪されてしまうと、屈辱に耐えるんです。
 しかし、敏弥の腕の温もりを知り、ひとりで頑張ってきた薫はその腕に縋りそうになるんですよ。
 その覚悟を決めようとした時、薫の元に届いた知らせで、後悔し自分を戒めようとするんですね〜。
 「あぁ〜、タイミングが〜」ともどかしくて、もどかしくてしょうがなかったです。(笑)
 敏弥が遺恨ある芹沢家のしかも無茶な条件を飲んでまで、『青菫館』を購入した理由。
 それは、想像の通りなんですが、敏弥の優しい面だけでなく、もう少し2人の確執が描かれていた方が萌え要素が多かったかなと思います。(爆)
 敏弥が鷹揚すぎるのと、あまりにもあっさりいきすぎて、その後の自戒している時のもどかしさはあるもののイマイチ盛り上がりに欠けていたように思ってしまいました。
 後は、兄や父の手紙をああいう風に利用するならば、もっと2人の存在がこちらにも強く作用するエピソードも欲しかったと思います。
 色んな面で、強い布石をもっと散りばめてくれたら、お話に惹きつけられたと思います。
 新人さんですし、言葉が綺麗な作家さんではありましたので、今後に期待したいです。


 芹沢家と月岡家との確執とは?
 薫が、無茶な条件まで出して売却した『青菫館』に拘る理由は?
 そんな無茶な条件を飲んだ敏弥の目的は?




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