2006年12月23日

婀娜めく華、手折られる罪


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タイトル:婀娜めく華、手折られる罪
      (遊郭シリーズ 4)

著者:鈴木あみ
イラスト:樹 要
発行:白泉社
レーベル:花丸文庫
発売日:2006/07/19
価格:580円(税込)

*画像clickで拡大画像が見れます。

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〜STORY〜
吉原にある男の遊郭『花降楼』に売られた椿は、やがて十八になり、いよいよ水揚げ(初めての客をとる)の日を迎える。大勢の男達が争う中、大金を積んでその権利を競り落としたのは、広域暴力団組長・御門春仁だった。
御門はその後、椿の許に通ってくるようになる。財力を背景に、鷹揚に椿の贅沢を許し、我儘を楽しむかのような御門に、椿は…。
大人気!花降楼シリーズ第四弾!

〜ひとりごと〜
 色子×広域暴力団御門組・若頭

 チンピラの父親が、博打と麻薬に溺れたあげく、組の麻薬を横流しした。そして、それが発覚した時、自身の保身の為に妻と息子を売ったのだ。
 どこかに売られボロボロになるまで体を使われた後、内臓まで売るという算段をつけられ、その通りにされようとするすんでのところに現れた本部長と呼ばれる男に「金持ちに売ってくれ」と椿は、懇願する。
 椿の目を気に入った本部長と呼ばれる男は、「男が身売りする店としちゃあ天辺だろうぜ。――そこへおまえを売ってやる。――ただし どうせ行くならお職になれ」と唆す。
 そして「いい妓になったら抱いてやるよ。楽しみにしてるぜ」と言った。
 あれから六年、水揚げの日を迎えた椿は、自分を水揚げする相手がヤクザだと聞いて拒んだが、楼主には相手にされなかった。
 そして、目の前に現れたのは、あの時椿を『花降楼』に売った本部長・御門春仁(みかど はるひと)だった。
 憤る椿に「水揚げが怖くなったのか?」と挑発する御門。
 確かに「どうってことない」と本気で思ってはいたが、どうしても体の震えを止めることができなかった。
 しかし、それを認めるのは負けを認めることと同じとつっぱってみせる。
 けれど、椿は気になっていた。六年前の御門にあった陽気さが全くなく、今はどこか暗く乾いて見えたことを。


 遊郭シリーズ 第四弾は、前作『夜の帳、儚き柔肌』で忍に意地悪(?)をしていた椿のお話です。

 椿は、自分を廓に売り飛ばした男・御門に水揚げされるんです。
 その後も何度も椿の元に通ってくるんですが、仇ともいう男に買われる皮肉に、いつもつっかかっていくんですけど、「俺を惚れさせるくらいになれ」と挑発されるんですが、普段客に使う手管も使えないんです。
 そこにはまだ椿の気付けない心情も反映されてしまってるんですけど、気付いてないからこそ、椿はいつもなんで手管を使えないんだろうと思っているんです。
 その代わりみたいに、忍に「かわいそう」と言われるくらい、御門に散財させてますけどね。(笑)
 そして御門の左手薬指にある指輪。関係ないと思っていても気になってしまうんです。
 愛し合って結婚した筈の父が母と自分を売ったことで“愛”を全く信じられずにいる忍は、妻のいる身で吉原に通ってくる御門に苦い思いを感じています。
 綺蝶にさえ憎まれ口を聞いて、『今日こそ勝てたと思ったのに』と悔しがる椿は、なかなかの強者ですが嫌いではないですね。こんな子も。たまには、鼻の頭をピンと指で弾いてやりたくなるかもしれませんが。(笑)
 けれど口程悪い子ではないんですよ。ただ、気が強く負けず嫌いなだけなのと、ここまで気丈に振舞うのには、売れっ妓になってお金を貯め、離れ離れになった母に楽をさせてあげたいという思いもあるからなんですね。
 忍の言う通り、憎めない子で、思った通りの子だったので安心しました。(笑)
 そして、御門。この人は、大人です。
 忍がどんなに我が儘言おうが、悪態つこうが、笑っていられる懐の深い人なんです。
 それは、彼が辛い経験を沢山してきたからこそのものでもありますし、その我が儘なくらい元気な椿に安堵さえしてるんです。
 そんな人なので、椿も何とか唸らせてやろうと、あの手この手で嫌がらせするんです。(笑)
 そのお陰(?)で椿の部屋は、凄いことになってしまってます。(笑)
 最後には、豪快でもの凄いことをやってみせてくれますしね。

 前作で椿が忍にした意地悪の真相もわかりますので、是非確かめてみてください。(笑)

 ずっと仇として憎んできた椿の振り上げた拳は?
 左手の薬指に指輪をつけた御門が、自分が売った椿の元に通い続ける意味は?
 御門がやってみせたこととは?

 

〜椿の改装した部屋の皆の感想〜

 鷹村「こんな下品な部屋にしていいと言った覚えはありませんよ……!!」
 綺蝶「悪趣味な座敷」
 御門「おまえらしくていいんじゃないか」「ぎらぎらしたところがそっくりじゃないか」

 “下品”で“悪趣味”で“ぎらぎら”した部屋がどんな部屋か読む前に想像して楽しんでみてください。(笑)


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posted by 零 at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 鈴木あみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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